Malaysia Digital National Berhad (DNB)の紹介
マレーシア政府は、財務大臣（法人）が全額出資するDigital Nasional Berhad（DNB）を、マレーシア全土に5Gインフラとネットワークを展開する唯一の中立的な存在として指定しています。
DNBとは？
MyDigitalの目的に沿って、DNBは以下の重要な成果の達成に貢献するために設立されました。
- マレーシアにおける5Gネットワークとインフラの設置を加速させる。
- 経済活性化のためのマレーシアの5Gの可能性を実現する。
- 都市部と農村部のデジタルデバイドを縮小し、現在のインフラをアップグレードする
- インフラの重複を減らし、限られた資源を最大限に活用する。
- 通信分野におけるサービスベースの競争を促進する。
5Gの導入には、どれくらいの費用と期間でかかると予想されますか？
今後10年間で、5Gネットワーク展開の総コストは165億リンギと予測されています。その内訳は、会社経費が40億リンギ、5Gネットワークのインフラと設備が125億リンギです。
125億リンギは2つに分かれる。ネットワーク機器プロバイダー（NEP）であるエリクソンに40億リンギ、その後10年間のインフラ拡張に85億リンギです。エリクソンへの40億RMのうち、約23億RMは国内に残る。85億リンギのうち、約40億リンギはサイトオーナーやタワーインフラ企業に、25億リンギはファイバーリースに、10億リンギは電力供給に、さらに10億リンギはマレーシア通信マルチメディア委員会に機器割り当て料（MCMC）として支払われると推測される。
これらの収入の大半は国内にとどまり、地域経済を支えることになる。実際には、国内の通信エコシステムがこれらの収入の大部分を受け取ることになります。
5Gの普及により、国内はどのような恩恵を受けるのでしょうか？
5Gの普及がもたらすデジタルトランスフォーメーションは、2030年までにGDPを約1500億リンギット、さらに75万人の新規雇用を創出する可能性があります。
長期的なGDPと雇用の機会に加え、その他の主要な社会経済的な利点は以下の通りです。
i. DNBの投資とサプライチェーンへの需要拡大により、2022年には経済全体で14,800人以上の雇用を創出することができます。
ii. 様々なNEP関連サービスの提供に国内ベンダーを関与させることにより、国内ベンダーの参加を促進する。
iii. 産業界、政府、学界のための貴重な知識構築プログラムの種をまく。
iv. 5Gのユースケースを紹介し、技術系スタートアップ企業の開発を促進するための5G体験センターとイノベーションラボを開発する。
DNBは、石油・ガス、港湾、観光、教育、医療、農業、製造、小売、電力・公益事業など、5G導入の初期段階で恩恵を受ける可能性がある主要産業をいくつか特定しました。
マレーシアの5G展開スケジュールは？
2021年12月にプトラジャヤ、サイバージャヤ、クアラルンプールの一部で5Gサービスが提供される予定です。その後、2022年末までに人口の多い地域で約40％のカバー率に達し、その後、他の都市部や農村部、工業団地など全国に拡大し、2024年までに人口の多い地域で約80％のカバー率を目指す予定です。
マレーシアでは、どのように5Gが展開されるのですか？
5Gの展開を達成するために、シングルホールセールネットワーク（SWN）が使用される予定です。
平たく言えば、5G SWNは、国全体で5Gのカバレッジを提供し、マレーシアのすべてのMCMCライセンシーがホールセールアクセスできる単一の共有ネットワークのことです。DNBは、この共有ネットワークの設計、所有、運営を行います。5Gネットワークの計画、建設、維持管理については、DNBは指定ネットワーク機器プロバイダー（NEP）であるエリクソンと緊密に連携します。
新たに構築される統一ホールセールネットワークにより、対象となるライセンシーは、それぞれのネットワークとインフラを組み合わせることができるようになります。